ヒツジ屋でユーモア交え披露/豊橋署も対策呼びかけ
2026/10/11

落語を披露する微笑亭さん太さん(豊橋市のヒツジ屋で)
豊橋市広小路2の洋服店「ヒツジ屋」で10日、特殊詐欺被害への注意を促す「防犯落語」が開かれた。豊橋落語天狗連の微笑亭(ほほえみてい)さん太さんがユーモアを交えながら約35人に対策を伝え、豊橋署員は防犯意識を高める重要性を啓発した。
微笑亭さんは近年に多発する「ニセ警官詐欺」で、携帯電話の画面越しに虚偽の逮捕状や警察手帳を示し「あなたの口座が悪用されている」や遠方の警察署を示して「出頭するように」と促す手口を紹介した。
対策として「電話を切るべきだが、余裕があれば相手の言い分を認めてほしい」として「心当たりありますか、という質問には、心当たりがありますと答えましょう」と笑いを誘い「どんなに遠くてもすぐに出頭します、とも伝えて」と会場を沸かせた。
また社会問題化する若者の「匿名・流動型犯罪(トクリュウ)」の危険性について、教師と親子間で不可思議なやり取りが続く落語を披露。「危機感を持つことが何よりの防犯となる」と説いた。
微笑亭さんは社会人落語家として活動。楽しみながら特殊詐欺など犯罪手口を学ぶことができる「防犯落語」を各地で披露している。この日は、豊橋署員も落語会に参加。幕あいに特殊詐欺「対策アプリ」の活用などを呼びかけた。
柳谷謙一署長は、全国で1日平均約10億円、豊橋でも約400万円の被害が続く状況を解説。交通事故にも遭わないよう、反射材を提供し「身に着ける服はぜひヒツジ屋で購入を」と呼びかけた。
生活安全課の署員は「私たちは本物の警察官。対策アプリは無料でおいしい話なので、信じてもらって良い」と気さくに話して市民の意識を高めた。