救急医療功労者に初選出

豊川市民病院/地域への貢献評価/さらなる機能向上へ意欲/あす表彰式

2017/09/07

 豊川市民病院(病院事業管理者・西田勉院長)は、今年度の「救急医療功労者(団体)」に初めて選ばれた。2次救急医療施設として、地域救急医療に貢献したことなどが評価された。県や県医師会、県外科医会が主催し、8日に名古屋市の県医師会館で開催される「愛知県救急医療推進大会」で、大村秀章愛知県知事から表彰を受ける。

 救急医療は、扱う救急患者の状態によって3つに分けられており、最も軽症な患者を扱う医療機関が第1次救急といい、休日夜間急病診療所や在宅当番医などが担当する。第2次救急は入院と手術が必要だが緊急度が低い患者を扱う医療機関。東三河の平坦部(豊橋、豊川、蒲郡、田原市)の医療機関からなる南部医療圏では、中核病院である豊川市民病院を含む8病院が、休日や夜間の対応を順番に担当する輪番制を取っている。さらに第3次救急は、東三河で唯一、救命救急センターを持ち、重篤な救急患者の救命医療をする豊橋市民病院がある。

 豊川市民病院は、終戦翌年の1946年、旧豊川海軍工廠の付属施設だった「豊川海軍共済病院」を市が引き継ぐかたちで開設。長い間同市を中心に地域医療に貢献してきた。1981年4月から第2次救急医療体制に参画。東三河山間部(北部医療圏)の支援を含めて活動してきた。2013年に新病院を移転・開院し、新たに救急科を標榜(ひょうぼう)。救急外来の真上に集中治療室や救急病床を設置し、迅速な受け入れが可能な救急センターを整備し、輪番制の当番にかかわらず24時間体制で救急患者を受け入れている。

 当番体制では、内科、外科系の医師を常時配置。他の診療科は独自の当直や待機制を敷き、集中治療室にも常時経験豊富な専任の医師を配置している。本年度は救急医療の専門的知識を持ち、救急科専門医を養育する指導的人材救急指導医を確保し、人員体制の充実を図っている。

 病床数527床の新病院開院以来、ウォークイン患者(直接救急外来を受診)は年間約1万7000人前後で、救急搬送は約6100台で推移。県下にある18公立病院のうち、同病院は8番目で、2次救急病院では最高位。東三河山間部からの搬送が多いことも影響している。

 病院側は「救急外来への来院患者数や救急搬送数などの実績は県下でも有数と評価され、救急医療功労者愛知県知事表彰を受賞した」とし、今後のさらなる救急機能の向上を誓った。

 救急医療功労者(団体)は県医師会が一定の条件をクリアして救急医療に貢献している医療機関を推薦。本年度は5団体が受賞した。東三河では豊橋市の医療法人社団一誠会タキカワ整形外科クリニックも選ばれ、同功労者(個人)には丹羽篤朗氏(医療法人丹羽クリニック、豊川市)と豊橋市の波多野努氏(医療法人ハタノ耳鼻咽喉科、豊橋市)が選ばれている。

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