農業新規参入企業が着実に前進

豊川の「プロシード」運営トマト農園/自社技術で収穫効率向上/「良いもの作り付加価値付けて」

2017/11/29

 農業に新規参入した企業が元気だ。ガスとリフォーム、住設機器専門会社「プロシード」(豊川市豊栄町)は今年4月、異業種の農業に初参入。本宮山の麓で運営するトマト農園「プロモンテファーム」(同市上長山町)を運営している。専門家の指南による技術の向上や栽培環境の整備、さらにリフォーム店ならではのアイデアで収穫の効率アップを図り、一歩一歩前進している。

 運営するのはプロシードのスマートアグリ事業部。約2000平方メートルの借地に4連棟ハウスがあり、中には和みトマト「あかまる」の大玉と中玉、そして最近仲間入りしたミニの計5000本の苗が実をつけている。シーズンスタートとなる現在の収穫量は1日に約300キロ。最盛期の4月以降は1㌧近くなる見込みで、今はパートを含め約10人が作業する。トマトは直売所での販売が全体の2割、残りの8割はこの半年間で売り込みに走った飲食店やスーパーなどに納品。ホテルアークリッシュ豊橋など有名店でも使われている。

 農業参入のきっかけについて伊豫田英貴代表(44)は「地元に何か恩返しがしたかった。会社の将来を考えてもう1本違う柱も見つけたかった。セミナーなどに参加し、農業の将来性にひかれた」と振り返る。同事業部を立ち上げ、昔ながらのトマトらしい味を実現したいと専門家の指導で土と微生物を生かした特殊農法、減農薬栽培を取り入れた。完熟直前に収穫することでリコピン含有量は国基準の約3倍。水やりや肥料、温度、日光量、二酸化炭素量も自動で管理する最新の植物工場を導入し、高品質トマトの収穫量を増やしている。

 さらに同社のガス水道チームが、収穫作業を楽にするオリジナルの台車を製作。畝と畝の間に設置したレールに台車をセットし、作業者は楽な姿勢で座ったまま収穫、滑るように移動できる。現場からは「普通に収穫するより3倍は楽になった」という声が上がっている。

 新しい苗の定植で8月から休業していた直売所が23日に再オープンした。赤く色づいた大中小のトマトやパスタソース、ケチャップなどの加工品が店頭に並び、12月10日までトマトは特別価格。友好関係を築いている近所の畑の生産者が育てた農作物も販売している。

 今期から毎週土曜日にはトマト狩り(予約制)も始めた。12月9、10両日にプロシードで開かれる感謝祭では、様々なイベントやガス機器の展示に加えてファームのトマトなどを特別販売するなど両事業所がコラボする。

 伊豫田代表は「収穫・販売は7月まで続く。今後も工夫をして地元密着の展開を考えているので、ぜひ気軽に足を運んでほしい」と期待し、ファームマネージャーの上羽史雄さん(44)は「4月からいろいろな事を経験して、今期はやっと少し余裕が出てきた。良いものを作って付加価値を付けていきたい」と話した。

 直売所の営業時間は午前10時~午後4時で水曜休み。問い合わせは=0120(753)722=へ。詳細はプロモンテファームホームページで。

2017/11/29 のニュース

従業員が製作したオリジナルの台車(プロモンテファーム

直売所でトマト「あかまる」を紹介する伊豫田代表㊨と上羽さん㊧(同)

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