人口減少時代への対応急ぐ

豊橋で東三河8市町村長を囲む新春懇談会/地方創生政策で新年度展望

2018/01/11

 「東三河8市町村長を囲む新春懇談会」(東三河懇話会主催)は10日、ホテルアークリッシュ豊橋で開かれ、東三河地域の政官財学界の関係者が多数出席した。パネルディスカッションに登壇した首長らは「地方創生」に関わる政策を語る中で、新年度の方向性を展望した。

 少子高齢化と人口減少の流れを踏まえ、各自治体が対応を急ぐ姿勢を鮮明にした。

 「人生100年時代を支える仕組み作り」に取り組む考えを示した穂積亮次新城市長。高齢者が収入を得る機会を増やし、高齢者同士の支え合いで若者にこれ以上の負担をかけないよう「新しいモデルを作りたい」とした。電力事業に参画する可能性にも言及し「エネルギーの地産地消に踏み出す枠組みを作る」と熱弁を振るった。

 深刻な人口減に直面する豊根村。ただし高齢者が減少する新たな人口構成になりつつあるという。伊藤実村長は社会福祉協議会やシルバー人材センターなどの事務の効率化を図り「豊根村の福祉モデルを作りたい」と述べた。

 稲葉正吉蒲郡市長は、高齢者や子育て世代の支援などソフト事業の充実に意欲を示した。

 世界とのつながりも首長らは認識している。佐原光一豊橋市長は国連が定めた「SDGs」(持続可能な開発目標)を踏まえた政策提言に意欲をみせた。プログラミングや英語で学ぶ教育のあり方を模索する方針も示した。

 今年9月には田原市でサーフィン大会の世界最高峰「ワールドサーフィンゲームス」が開かれる。山下政良市長は「一過性のイベントではなく今後のまちづくりにつなげる起爆剤にしたい」と意気込んだ。

 山脇実豊川市長は道路を中心とするインフラ整備に期待。設楽町の横山光明町長は設楽ダムを絡めた観光振興に言及した。村上孝治東栄町長は住民との議論を経て制定した「まちづくり基本条例」の理念にもとづく政策を進めるとした。

 パネルディスカッションの録画映像は、東三河各地のケーブルテレビで放映される。

「新しい暮らしの創造」に期待/東三河懇話会会長・吉川一弘

 東三河は愛知県で唯一、人口が減っている地域。若者や働く女性が魅力を感じられる働き方改革を進め、人生100年時代に対応した「新しい暮らしの創造」が期待される。

 そのために、誰もが住み続けたい町、働きたい町としての価値を地域で共有することが必要。産学官民が連携して総合力を発揮して「東三河はひとつ」を合い言葉にして、未来に向けた地域作りを進めていきたい。

東三河全体で恩恵受ける議論を/豊橋技術科学大学学長・大西隆氏

 日本は100年後に、国の予測で人口が5055万人になるとされる。都市への人口集中が進み、地方都市は厳しい状況に立たされている。この問題に適応することと、挑んで解決していく両面の施策が必要となる。

 長生きしながら生活を楽しみ、安定した社会を構築することが重要。各自治体が独自の施策を展開して連携し、東三河全体で恩恵を受ける議論をしていくことが求められる。

◆パネリスト

佐原光一・豊橋市長
山脇 実・豊川市長
稲葉正吉・蒲郡市長
穂積亮次・新城市長
山下政良・田原市長
横山光明・設楽町長
村上孝治・東栄町長
伊藤 実・豊根村長

2018/01/11 のニュース

「地方創生」をテーマに首長が語り合った新春懇談会(ホテルアークリッシュ豊橋で、新村猛撮影)

吉川一弘 東三河懇話会会長

大西 隆 豊橋技術科学大学学長

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