思いやりや人の痛みわかって

田口高校で「命の大切さを学ぶ教室」

2018/07/13

 犯罪被害者支援の一環として、設楽署(堀岡裕署長)は「少年犯罪被害当事者の会」の一井彩子さん(58)=大阪府堺市=を招き12日、設楽町の田口高校で講演会「命の大切さを学ぶ教室」を開いた。

 一井さんは聴講した生徒118人に「思いやりや人の痛みをわかって」と訴えた。

 一井さんは1995年8月、当時15歳の長男・勝君を少年4人の集団暴行で殺された。悲しみや苦しみ、思いを多くの人に伝えようと、中学校や高校、少年院などで講演を続けている。

 この日の講演で、一井さんは息子の生活や事件について話した。被害者の持つ疑問や感情を語り、「先輩や仲間を残してくれた。2人の娘に支えられて生きてこられた」と感謝した。そのうえで「加害者がいなくなれば、被害者もいなくなる」との思いをぶつけた。

 一方で、心掛けている3つを挙げ、「人に対する思いやり」「相手の立場に立って考えること」「人の痛みがわかること」と訴えた。

 締めくくりは「10代の自殺者が多いことが悲しい。生きたくても生きられなかった人を思い、生きることをがんばってほしい」。生徒らにエールを送った。

 生徒らは真剣な表情で話を聞き、涙を浮かべる生徒も少なくなかったという。

 大竹慶明校長は、一井さんに感謝をし、生徒たちに「家族や先生、友達と互いに支え合って、自分の命、友達の命、みんなの命を大切にしていきましょう」と語りかけた。

2018/07/13 のニュース

命の大切さを語る一井さん(県立田口高校で)

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