名城の勇姿 時を超えて

吉田城・鉄櫓中心にジオラマ制作/市美術博物館で来月9日まで展示/豊橋市

2018/08/01

 豊橋市は、吉田城の鉄櫓(くろがねやぐら)を中心にジオラマを制作した。古い時代の史料を参考に、細部まで忠実に再現。かつて東海道を行き交う旅人が見たはずの名城の勇姿が100分の1スケールでよみがえった。

 ジオラマは縦60センチ、横90センチ、高さ約35センチ。断熱材に使われる素材を電気ごてで焼いて石垣や城の下を流れる豊川(とよがわ)を形作り、木の板で鉄櫓や門、塀などを組み上げた。瓦屋根の凹凸はつまようじを並べ表現した。ジオラマと視線の高さと同じにすると、城の一番の見どころとされた豊川にかかる橋からの眺めを体感できる。

 制作にあたり、建築士資格を持つボランティアの文化財サポーターが原案を作り、市文化財センターの岩原剛学芸専門員(49)が設計図を作製。建物は残っていないため、江戸時代後期に描かれた絵図や明治初期の城の写真などを参考に、同センターのアルバイト塩野谷亜紀子さんと安田明己さんが手作業で約2カ月かけて完成させた。制作費は模型業者に頼んだ場合の10分の1程度だという。岩原さんは「プロと比べても遜色ない出来だ」と胸を張る。

 吉田城のジオラマは、市美術博物館で9月9日まで開催中の企画展「みかわの城」で展示されている。市は今後、歴史講座などでも活用する予定。

2018/08/01 のニュース

吉田城のジオラマを制作した塩野谷さん㊧と安田さん(豊橋市役所で)

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