子育て支援など意気込む/市議会3月定例会開会
2024/02/28
予算大綱説明に臨む浅井市長
豊橋市の3月定例市議会は27日開会し、1451億1000万円の2024年度一般会計当初予算案など35議案が提案された。会期は3月27日まで。浅井由崇市長は予算大綱説明で「市を取り巻く課題に正面から向き合い、地域のあらゆる力を結集し乗り越えていく」と強調。「夢と活力にあふれ、ひときわ輝きを放つ豊橋を市民とともに築き上げるべく全身全霊を傾け、市政運営に取り組んでいく」と決意を述べた。
浅井市長は、昨年末に日本経済新聞社などが発表した「共働き子育てしやすい街ランキング」で2年連続全国3位になったことに触れ、「これに慢心することなく、市内外から子育てをするなら豊橋と言ってもらえる、安心して子育てできるまちづくりに引き続き邁進(まいしん)していく」と語った。 「産学官金が一体となり、まち全体で人を育てるリスキリングを軸とした学びの仕組みを構築することで、学びと交流の好循環を生み出し、社会環境の変化に対応できる主体性のある産業人材の育成を支援していく」と強調した。
多くの外国人が住むまちとして「国籍に関わらず暮らしやすく、就労しやすい環境をいち早く整え、外国人材が集い、地域社会を支える一員として活躍する先駆的な多文化共生のモデル都市をめざす」とした。
能登半島地震にも言及し「自助、共助の大切さを市民と共有するとともに、防災・減災に資するインフラ整備を着実に進め、災害に強いまちづくりに取り組む」との考えを示した。
豊橋公園に整備を進める多目的屋内施設(新アリーナ)について「この施設を核に周辺整備との相乗効果を図り、まちの活性化と消費活動の拡大につなげていく。まちの活力を生む都市基盤をさらに充実させ、市内外から新たな人の流れを生み出し、多くの人々から『選ばれるまち』を目指していく」とした。
東三河8市町村の広域連携に触れつつ「市域、県域を越えた多様な主体との新たな連携も構築していく」と述べた。