ピッ!!手軽に奥三河へ

ICカード利用可能に/来年春にJRと豊鉄バス

2024/03/05

タッチで乗り降り可能になる本長篠駅

 電車やバスに乗るときに便利なのが、「ピッ」とタッチするだけで運賃を支払えるTOICA(トイカ)、manaca(マナカ)などの交通系ICカードだ。対象エリア拡大から取り残されていた奥三河でも、あと1年でいよいよ利用できるようになる。乗り降りがスムーズになれば地域住民だけでなく、都市部から公共交通で訪れる観光客らの満足度向上につながりそうだ。

 JR東海は昨年12月、豊橋駅から豊川駅までだった飯田線のICカード利用区間を、2025年春に新城市の本長篠駅まで拡大する計画を発表した。その間にある13駅へカード対応の改札機を設置していく。

 これにより、東海道線や名鉄の駅からタッチで入った人が、豊橋駅などで切符を買い直すことなく本長篠駅まで行けるようになる。同社は将来的に全駅へ利用を広げる方針だ。

 また、自治体の各種資料や関係者によると、豊鉄バスでも25年3月、交通系ICカードによる運賃支払いが可能になる。新城市、設楽町を含め東三河を走る26の路線バス全線に加え、新城市と名古屋市を結ぶ高速バス「山の湊号」が対象となるもようだ。

 豊鉄バスは車内への読み取り機設置などを始めている。システム導入には豊橋、豊川、新城、田原、設楽の5市町や国、県が費用を補助する。

 現在ICカードが使えない奥三河では、タッチ乗車に慣れた都市部からの観光客らが運賃支払いで戸惑う場面が少なくなかった。

 JRで起こるのは、タッチで入場した人が利用区間外まで乗ってしまうケース。車掌に精算してもらえば降りられるが、カードは利用区間の駅へ戻って窓口で処理してもらうまで使えなくなる。

 バスでは小銭の準備を忘れたまま目的地に到着してしまう人がいる。新城市の「鳳来寺」停留所では、そうした観光客が運賃箱の前で列をつくり、バスがしばらく止まってしまうこともあった。

「鳳来寺」停留所付近を走る豊鉄バス

バスに取り付けられたカード読み取り機㊨

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タッチで乗り降り可能になる本長篠駅

「鳳来寺」停留所付近を走る豊鉄バス

バスに取り付けられたカード読み取り機㊨

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