犯罪被害と遺族の思い伝える

きょうまでパネル展、神ノ郷殺人から8年…蒲郡署が広報活動も

2024/03/08

犯罪被害者への支援を訴えるパネル展(蒲郡市役所で)

 犯罪の被害に遭った人たちの写真や遺族の手記などを並べたパネル展が8日まで、蒲郡市役所で開かれている。市では、神ノ郷町の住宅で女性が殺害された事件が未解決のまま8年を迎えるのを前に、警察が8日、蒲郡駅で情報提供を呼びかける。

 パネル展では、県内外で発生した殺人事件などの概要とともに、被害者の写真や遺族のメッセージなどが紹介されている。事件の風化を防ぐため、遺族らでつくるNPO法人犯罪被害当事者ネットワーク「緒あしす」と県が連携し、各市町を巡回している。県は昨年、犯罪被害者のための総合サイト(www.shien-aichi.jp)を開設。支援窓口を一元化して紹介している。

 蒲郡市の事件は2016年3月10日、ミカン農家の杉浦加津代さん(当時73)が自宅で首を絞められて死亡しているのが見つかった。自宅の窓ガラスが割られており、加津代さんは侵入者と鉢合わせた可能性がある。

 署によると、当時、市内では空き巣被害が多発していた。「自宅の窓ガラスが割られた」「家の中が物色された」「家で見ず知らずの人と鉢合わせた」など、心当たりのある人を探している。

 情報提供は蒲郡署捜査本部=フリーダイヤル0120(110)463=へ。

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