市長任期中は困難

豊橋公園名称変更進捗状況で市/「公募複数案 尊重基本に」/「市民への丁寧な説明した上で」

2024/03/08

豊橋公園の銘板

 豊橋市の浅井由崇市長が打ち出した豊橋公園(同市今橋町)の名称変更が、今年11月までの現在の任期中に間に合わない可能性が高くなった。7日の市議会3月定例会一般質問で、長坂尚登議員(豊橋だいすき会)の質問に市が進捗状況を明らかにした。

 答弁で金子知永都市計画部長は、市史跡に指定した吉田城址がある西側エリアと、スポーツ施設が多い東側エリアの「豊橋公園全体を捉えて最終案を決定したい」と前置きしつつ現在、多目的屋内施設(新アリーナ)を含む東側エリアの整備に向けた提案を事業者から公募中で、今年9月に契約予定と説明。基本設計完了後に「市民に公園全体のイメージを、より分かりやすく丁寧に説明した上で名称変更の作業を進めるべき」とし、「それらの進捗を踏まえると任期中に名称変更を完了することは日程的に困難」との認識を示した。

 浅井市長が同公園の名称を変更すると発表したのは、2022年4月。その後、新名称の募集に対し951件の応募があった。現行の「豊橋公園」(122件)が最多で、「吉田城址豊橋公園」(98件)や「吉田城公園」(60件)なども多かった。

 庁内での検討を経て、現時点で公募をもとにした複数案があるという。金子部長は、これらの「複数案を尊重することを基本に決めていきたい」と述べた。

 市によると、公園内にある市指定史跡・吉田城址の遺構を市内外に観光資源としてアピールし、市民が市の歴史を知るきっかけにすることが名称変更の目的だという。

 同公園は1949年に現在の名称で開園した。西側エリアに城址のほか、美術博物館などの文化施設が集まり、東側エリアには野球場や陸上競技場などが立地している。

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