天体部門も充実/力作が目立つ/奥三河星空写真コンテスト
2024/03/17
大賞を取った「自然からの贈り物」
第7回を迎えた奥三河星空写真コンテストの審査が終わり、豊橋市の飛田昌代さんが東栄町で撮った「自然からの贈り物」が大賞に選ばれた。秋の夜空に浮かぶ天の川や星座を大千瀬川から滝とともに収め、自然の美しさが凝縮された1枚となっている。
コンテストは、天文愛好家らでつくる「奥三河☆星空の魅力を伝える会」が主催。アマチュア写真家から新城、設楽、東栄、豊根の4市町村で撮影した作品を募集した。
地上の風景とからませた星景部門には28点、惑星や星雲などを写した天体部門には15点が寄せられた。例年は作品の少ない天体部門への応募が増え、かすかな光まで捉えた力作が目立った。
16日から設楽町田口の奥三河総合センターで、全43点を展示中。4月28日まで。入賞作品はインターネットの「奥三河星空観察案内サイト」にも掲載されている。
伝える会の後藤修一代表は「全体的に年々、作品のレベルが上がっている」と総括。「写真を見て『奥三河へ行きたい』という人が増えてくれれば」と期待する。
天体部門の充実ぶりに関しては「空が澄んでいるから天体写真が撮れる。名古屋からそれほど遠くないのに、これだけの作品ができるのが奥三河の良さだ」と話した。
【星景部門】
「花に包まれて」本多薫(名古屋市)
「凍てつく矢筈池」松木大幸(豊川市)
「田峯小学校最後の秋を飾るカノープスと冬のダイヤモンド」村松英男(新城市)
「未来へ」伊丹佐智江(豊川市)
「ススキの中からのぞく秋空」蟹江敦子(名古屋市)
【天体部門】
「You are the No1.(おうし座)」菊池弘晃(名古屋市)
「カシオペヤ座からぎょしゃ座の天の川」守田浩淑(静岡県湖西市)
「IC2118魔女の横顔」河野剛久(みよし市)
「SLIMのいる月」村松英男(新城市)
「つぐ高原天文台主鏡による内合直前の金星」平野宗弘(みよし市)