侵入盗被害が連続発生

田原市内/一夜に住宅3軒・車上ねらいも同時発生/鉢合わせも懸念 田原署が注意喚起

2024/05/27

対策を呼びかける啓発チラシとポスター(田原署で)

 田原市の赤羽根町と小中山町の住宅で、今月21日から22日にかけて住宅への侵入盗被害が連続して起きた。被害家屋などの敷地では車上ねらいも発生。4月に多発した「忍び込み」の手口で一夜での犯行とみられる。田原署は「犯人と遭遇する危険がある。施錠を徹底して防犯意識を高めてほしい」と注意を呼びかけている。

 赤羽根町の住宅2軒と小中山町の住宅1軒で被害が起き、一部の住宅で現金被害があった。赤羽根町1軒の敷地にあった車内は物色され、付近家屋に駐車していた車両からは現金が奪われた。

 小中山町の住宅は、窓ガラスが割られての被害だった。赤羽根町の住宅はいずれも無施錠で、1台の車両は鍵がかかっていない状態だった。

 同署の筒井勇副署長は「何より鍵をかける意識を高めることが重要。夏場で暑くなる季節だが、窓にも施錠してほしい」と対策を語る。

 ◆住人への危害を懸念
 市内では4月に旧渥美町地区などで侵入盗が多発。住人が就寝中に現金などが盗まれる被害が相次いだ。以降に被害申告はなかったが、約1カ月の空白期間を経て発生。署は犯人と住人が鉢合わせとなる危険性を憂慮している。

 被害世帯は通行量が少なく、人目に付きにくい民家。犯人は、住人が在宅している前提で侵入しているとみられ、施錠意識の低い地域をねらった犯行の可能性もある。

 署は被害を受けて、「ドロボー警報発令!」などと記した啓発チラシやポスターを作成。被害地区の各世帯や市全域の店舗、公共施設に掲示して注意を促している。

 チラシには被害に遭った市民の声を紹介。「家を荒らされ、物も取られて悔しい」、「犯人と鉢合わせになったら、怖くてしょうがない」など当事者の思いを伝えている。全国では、山あいの家屋で強盗事件が短期間に連続して発生。住人が縛られるなど、手荒な手口も増えている。

 筒井副署長は「他人ごとと思わず、重大事件になる前に対策してほしい。不審な人物や車を目撃した際は通報していただきたい」と呼びかけている。

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