浸水位の看板設置

豊川市小田渕町の古市修康さん宅/改めて集中豪雨の恐ろしさ伝える

2024/05/27

自宅の柵に水位の高さを示す看板を設けた古市さんと鈴川連区長㊧

 昨年6月2日の集中豪雨で床上浸水の被害を受けた豊川市小田渕町の古市修康さん(72)が、自宅の柵に水位の高さを示す看板を設置した。道路を通行する周辺住民にも改めて啓発する意味合いで取り付けた。

 佐奈川や白川、西古瀬川が集まる低地の小田渕町では、内水氾濫も合わせて浸水がひどく、370世帯のうち81世帯が床上浸水、105世帯が床下浸水し、車両140台が水没した。古市さんの自宅周辺でも高さ1メートル10センチほどまで浸水。1階部分に水が流れ込んできた。

 元町内会長で、桜町連区の防災会スタッフ長を務める古市さんは水害時の水位の高さが一目で分かるよう、柵に黄色のテープを貼っていたが、看板製作を手掛ける鈴川智彦連区長(84)の協力を得て、「令和5年6月2日東三河豪雨浸水位」という文字と赤い線が記された看板を設置した。

 豪雨からもうすぐ1年となり、今年も再び雨期を迎える。古市さんは「地区内ではもっと深い高さまで浸水した場所もあるけど、ここを通りがかった方が『あの日ここまで水に漬かったんだ』と思い出すことで防災意識が高まればいい」と期待している。

赤いラインで水位の高さを示した看板

2024/05/27 のニュース

自宅の柵に水位の高さを示す看板を設けた古市さんと鈴川連区長㊧

赤いラインで水位の高さを示した看板

有料会員募集

今日の誌面

東海日日新聞社創刊記念「東日旗」

東三河学生就職NAVIリクルーティング

きらり東三河

高校生のための東三河企業情報サイト

連載コーナー

ピックアップ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.

PAGE TOP