田原凧まつり/小中高生の「赤はやぶさ」は3位に
2024/05/27
上空の凧を見上げ、真剣な表情で糸を引く参加者(田原市内で)
第62回田原凧まつり(東海日日新聞社など後援)は最終日の26日、名物の「けんか凧合戦」が田原市はなのき広場北側の田園地帯で繰り広げられた。参加チームが赤、青に分かれて対決し、「赤6」(仲谷和彦代表)が4連覇を果たした。
田原凧は横長で糸目が2本という特徴から、大空を縦、横と自由自在に動く。けんか凧の糸には、ガラスを粉末状にした「ナンキン」がのり付けされ、糸同士が擦れた際に切れる。
合戦には、幸田町の凧愛好者や復活した田原市役所など昨年より多い25チームが出場。10回戦挑め、糸の切り方による得点で競った。各チームは、独自の数字や記号の「凧印」が入った自慢の凧を揚げ、戦場へ臨んだ。吹く風もにらみながら、揚げ手らが上空を見上げて巧みに糸を引いた。
3世代が在籍する伝統のチーム「赤6」が優勝したほか、田原凧を受け継ぐ後継者を育成する凧の学校「はやぶさ」(鈴木裕校長)から参加した小中学生と高校生のチーム「赤はやぶさ」が3位に入った。「3枚切る」「1枚は切る」など各自が掲げた目標の達成が好成績につながり、キャプテンの鈴木大晏さんは「いい流れができて、みんなの力で3位になりました」と笑顔で振り返った。
②赤〇(凧保存会静岡支部)④赤8(金子洋司)⑤青80(鳥井賢次)⑥赤11(藤城光啓)⑦青18(岡田伍生)⑧青FU(藤城運輸)⑨青6(藤城基充)⑩青松(松の家)⑪青はやぶさ