参加者ら約100人が自然とのふれあい楽しむ/新城市東門谷
2024/06/11
イベントの参加者ら(新城市東門谷で)
新城市東門谷の「限界集落」にある梅園で9日、地域おこし活動に取り組む「ひがしかどや明日みらい研究会」が、「うめがりイベント」を開き、スタッフら約100人が梅狩りと自然とのふれあいを楽しんだ。
東門谷は、鳳来寺山の山麓にある4世帯6人の「ミニミニ集落」。この日の梅狩りでは豊橋市や西三河、名古屋市などから訪れた人たちは無消毒、無施肥で栽培されている「南高」「白加賀」などの梅に手を伸ばし、バケツに入れていた。雨の予報も出ていたため、懇親会イベントは中止となった。
三重県四日市市の水内光洋さんとみどりさん夫婦は、昨年に続き2回目の参加。2人の息子さんと一緒に来て、梅を箱にいっぱい採った。「子どもたちに梅狩り体験をさせてやることができ、ありがたい」と喜んだ。
梅園では、昨年収穫した梅で作った梅シロップやブルーベリーシロップをかけたかき氷が振る舞われ、参加者たちは「既製品のシロップと違い、さっぱりしておいしい」と話していた。
イベントであいさつした市議会の長田共永議長は、「限界集落にみなさんや子どもたちの笑顔が広がった。こうした活動を議会としても応援したい」とエールを送った。
研究会の森田孝徳事務局長は「人が来ることで山里が整備される。梅狩りイベントは関係人口を増やす最初の一歩。限界集落だが、イベントを中心に限界を突破していきたい」と語った。