市内初の空調設備設置/田原市立童浦小学校
2024/09/01
2日から利用される新しい屋内運動場
田原市立童浦小学校に新しい屋内運動場(体育館)が完成し、2日から利用が始まる。子どもたちの教育環境の向上と併せ、災害時には避難所にもなるため、市は市内の小中学校屋内運動場で初めて空調設備を設置した。
旧屋内運動場の老朽化に伴い、校内のプール跡地で昨年9月下旬から新屋内運動場の建設が進められていた。
鉄骨造り2階建て延べ1274平方メートルで、アリーナ(732平方メートル)やステージ、器具庫などが設けられた。童浦市民館で開設されていた児童クラブの施設(121平方メートル)や防災倉庫(21平方メートル)なども併設し、総工費は5億2239万9900円。
空調設備は、ハイブリッド型輻射(ふくしゃ)式冷暖房システムでガスを使ったエアコンを導入。電源自立型で、停電時も自立発電により空調を稼働させ、LED照明などにも電気を供給できる。ガスの貯蔵が50%で最低3日間の供給が可能という。
輻射パネルも設置され、冷房時は吸熱、暖房時は放熱し、室内環境を快適にする。エアコンのみの空調と異なり、風の影響が小さく体への負担を軽減する上、省エネでコスト削減効果もある。
市は今後も、他校の屋内運動場に空調設備を設置する方針。
童浦小では2日、児童会主催の「新体育館に感謝する会」が開かれる。全校児童(382人)らが参加し、完成を祝うとともに工事関係者らにお礼をする。