台風10号接近 東三河各地で大雨

公共交通機関など広範囲に影響

2024/09/01

水位が上昇した豊川(8月31日午後4時ごろ、豊橋市内で)

 台風10号接近に伴う大雨の影響は、住民の避難所への誘導や道路通行止め、公共交通機関の一部運休など、東三河各地で広範囲に及んだ。

 豊橋市内では大雨により、豊川(とよがわ)や柳生川などの水位が上昇したが、8月31日午後5時時点でけが人などはいない。市は正午ごろに52校区の指定避難所を開設。住民が校区市民館などに退避できる体制を整えた。

 豊川の氾濫に備えて、豊橋市下条校区の県道69号は、同日午後3時ごろに通行止めとなった。

 長引く雨により地盤が緩んでおり、土砂災害の発生が懸念される。また、線状降水帯による河川の氾濫や道路冠水などの危険も続く。同市防災危機管理課の星野好史課長補佐は「危険な箇所には近づかず、市のホームページなどから情報を得て安全第一の行動を取っていただきたい」と話した。

 新城市は豊川が増水したことから8月31日午後2時25分、川沿いの豊島地区(195世帯)にレベル3の避難情報を出し、高齢者らに避難を呼び掛けた。同地区では道路が冠水し、一部が通行止めとなった。

 市は8月31日夕までに避難所5カ所を開設。同日午後4時時点で2カ所に計6人が身を寄せた。

 JR東海によると、東海道新幹線の三島(静岡県三島市)~名古屋駅間の上下線は同日、終日運転を取りやめた。1日も同区間で運転を取りやめると発表した。

 豊橋鉄道の市内線・渥美線は、速度を落として運転した。高速バス・新宿豊橋線「ほの国号」は、8月30日から連日運休となった。

 ほかJR在来線、名鉄各線でも、雨量が規制値に達したとして一部列車の運休や遅れが発生した。

 伊良湖と鳥羽(三重県)を結ぶ伊勢湾フェリーは、8月31日の全便を欠航した。9月1日は始発から運行予定と発表した。

 各社は、最新情報を公式ホームページやSNSで確認して行動するように呼びかけている。

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