きょう午前にかけて愛知県/台風10号勢力落とすも雨量衰えず
2024/09/01
台風10号の予想進路図(8月31日午前9時現在、気象庁防災情報SNSより)
台風10号は8月31日午後3時現在、和歌山県の潮岬の南東にあり、1時間に約15キロの速さで東南東へ進んでいる。勢力を落とし一時よりは風が弱まったが、雨量が非常に多い〝雨台風〟に変わり、愛知県では引き続き1日午前にかけて線状降水帯が発生する恐れがある。
台風は今後さらに速度を落とし、1日は紀伊半島沖で一旦停滞した後、2日にかけて本州を北上し、熱帯低気圧に変わる見込み。台風本体の発達した雨雲や、太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の流れ込みにより、県内でも雷を伴った非常に激しい雨が降り続いており、土砂災害や浸水害、洪水災害の危険度が高まっている。
アメダスの速報値で、降り始め(8月25日午後6時)から同31日午前4時までの降水量は、新城市富沢で515・0ミリ、田原市高松町で455・0ミリ、田原市伊良湖で383・0ミリを観測している。
今後の24時間降水量は、多いところで1日午前6時までに200ミリ、2日午前6時までに300ミリ、3日午前6時までに150ミリと予測され、線状降水帯が発生した場合は局地的にさらに増える恐れがある。
台風の中心気圧は996ヘクトパスカル、最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで、中心の東側220キロ以内と西側165キロ以内では風速15メートル以上の強風が吹いている。