東三河広域連合 設立10周年

豊橋市公会堂で盛大に記念式典/広域行政のさらなる推進へ意欲

2025/01/31

8市町村の関係者らが出席した記念式典(豊橋市公会堂で)

 東三河の8市町村で構成する「東三河広域連合」の設立10周年を記念する式典は30日、豊橋市公会堂で開かれた。出席した構成自治体の職員や議員、一般市民ら計約300人が節目を祝い、広域行政のさらなる推進へ意欲を新たにした。

 あいさつに立った長坂尚登連合長(豊橋市長)は「先人の努力に感謝し、これからも歩みを止めず、次の10年を見据え将来にわたり輝き続ける持続可能で住みよい東三河の実現に向け、全力で取り組む」と決意を語った。

 大村秀章・愛知県知事もお祝いに駆けつけ「多くの分野で連携していることに敬意を表したい」と述べた。

 記念講演では、鳥取県知事や総務大臣などを歴任した片山善博・大正大学特任教授が登壇。同連合で実施する広域連携は「とても意義がある。東三河でまとまると、大きな力を発揮する」と評価した上で、同連合が掲げる「東三河はひとつ」との合言葉を「名実ともに大切にしてほしい」と期待を寄せた。

 式典の中では、他地域からの移住者による意見発表もあった。

 同連合は2015年1月30日、豊橋市、豊川市、蒲郡市、新城市、田原市、設楽町、東栄町、豊根村をメンバーに発足した。当初から3本柱の事業で連携を深めている。

 「共同処理事務」では、例えば介護保険の保険者を統合し、スケールメリットを生かした事業運営を実現。「権限移譲事務」も柱の一つで、県からパスポートの発行事務を引き継ぎ、8市町村内のどこの窓口でも申請可能にした。また「広域連携事業」として「山村都市交流拠点施設」の整備を、設楽町内で33年度の利用開始を目標に進めている。

記念講演する片山善博氏(豊橋市公会堂で)

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記念講演する片山善博氏(豊橋市公会堂で)

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