都内で14日ピッチイベント/豊橋市など全国5自治体主催/技科大発「サイナルジ」やミライ菜園が登壇
2025/02/07
豊橋市役所。市は他に4自治体と東京で「スタートアップピッチ&自治体リバースピッチ」を開催する
今月14日に東京・渋谷で行われる「スタートアップピッチ&自治体リバースピッチ」は、全国5つの自治体が当該地域で活動するスタートアップの事業拡大を後押しするイベントだ。この主催者に豊橋市も名を連ねている。
同ピッチイベントは宇都宮市、北九州市、相模原市、静岡県、豊橋市の主催で、米グーグルのスタートアップ支援部門「Google for Startups」が協力する。
会場のスタートアップ支援拠点「Google for Startups Campus」では、5自治体からスタートアップ2社ずつが、同拠点に登録する首都圏の大企業やスタートアップ、自治体の関係者約80人を前に取り組みたい事業を発表する。自治体側も地域が抱える課題についてプレゼンを行う予定。
豊橋市からは、抗肥満効果がある成分を含む原料と製品の開発を目指す豊橋技術科学大学発のスタートアップ「サイナルジ」(同市)と、人工知能(AI)で病害虫の発生を予測するアプリの開発でJA豊橋と連携している「ミライ菜園」(名古屋市)が登壇する。
主催する自治体の規模をみると、県単位で参加する静岡県(人口約351万人)をはじめ、ともに政令指定都市の北九州市(同約90万人)と相模原市(同約72万人)、県庁所在地の宇都宮市(同約51万人)と大都市ばかりで、豊橋市(同約36万人)は中核市といえど最も小さい。それでも、こうして肩を並べられるのは、首都圏での「精力的な活動」が功を奏しているというのが市の認識だ。
東京に常駐し、今回のイベントの企画に奔走した市地域イノベーション推進室の桑原裕明主査は「今後も本市で活動するスタートアップが首都圏で活躍できる場を設けていくことで、事業拡大を後押しできれば」とコメント。市は自治体間のつながりが深まれば、スタートアップの製品の横展開もしやすくなるのではと期待を寄せる。