県が男女参画の意識、実態調査
2025/02/07
男女の地位の平等感(単位=%、愛知県調べ)
男女共同参画社会の実現を目指している愛知県は、男女参画に対する意識や実態を把握するためのアンケート調査を実施した。男女の地位の平等感について、8分野のうち「政治」や「社会通念」など6分野で「男性が優遇されている」という回答が半数を超え、「学校」では6割以上が「平等」と答えた。
8分野のうち「男性が優遇されている」「どちらかといえば男性が優遇されている」と回答した人の割合は、「政治の場」86・4%、「社会通念・しきたり」80・2%。「社会全体」77・1%、「職場」64・5%の順で多かった。「平等」が半数を超えたのは「学校教育の場」だけで、「女性が優遇されている」「どちらかといえば女性が優遇されている」の合計が2割を超えたのは「社会全体」だけだった。
結婚している人に家事の分担について質問すると、8項目のうち6項目で、「妻」の分担と答えた人が50%を超えた。特に「食事のしたく」の77・7%と「洗濯」の65・9%が高く「妻」の分担とされた。「夫婦」で分担している割合が比較的多かったのは、「子育て」41・4%や「買い物」36・3%、「介護」32・1%だった。
家庭では女性の負担が大きい実態が示された一方、女性が職業を持つことについては「子どもができても、ずっと職業を持ち続ける方がよい」という意見が半数を超え56・2%あった。「子どもができたら仕事をやめ、大きくなったら再び職業を持つ方がよい」は24・4%だった。
調査は昨年8月に県民3000人を対象に実施し、1236人が回答。性別は女性55・9%、男性40・9%、その他などが3・2%だった。