ARアプリで相互送客

東京のスタートアップ「TAGRE」と共同/市内3教育文化施設で実証実験/豊橋市

2025/02/26

恐竜の全身骨格標本(豊橋市自然史博物館で)

 3月に豊橋市内にある教育文化施設3カ所で、拡張現実(AR)アプリを用いて互いに来館者を誘導できるかどうかを調べる実証実験が行われる。各施設の利用促進に向け、テクノロジーの力が試される。

 実験は、教育アプリ開発などを手がける東京のスタートアップ「TAGRE」(タグル)と市が共同で3月1~30日まで実施。自然史博物館(同市大岩町)、まちなか図書館(同市駅前大通2)、地下資源館(同市大岩町)に貼り出されるポスターの二次元コードを、来館者はスマートフォンで読み取る。専用ページを開くとカメラが起動し、映像の恐竜を観察できる。

 恐竜は自然史博物館の展示内容を3Dデータ化したもので、施設ごとに見られる種類が異なる。興味をかき立てられた来館者が他の施設も訪れARを体験するのかどうか、期間中にデータを収集。アンケート調査と合わせてアプリの有効性を検証する。

 3月2日午後2~3時には、まちなか図書館でARアプリを実演し、登場する恐竜を紹介するトークイベントが予定されている。申し込み不要。

 タグルは過去に、市がスタートアップと協力し地域課題の解決を目指すプロジェクト「アーバンイノベーション豊橋」に採択され、デジタルを活用した学校教育の実証実験を行った実績がある。今回はそれが縁で同社から市に提案があり、再度タッグを組むことになったという。

 自然史博物館の丹羽美春学芸員は「実証実験をきっかけに市内の教育文化施設をめぐって、新しい興味を見つけてほしい」と参加を呼びかけている。

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