地域の歴史を学ぶ空間に再生

豊川・長沢地区市民館に歴史資料室オープン/市内外から来訪客を

2025/02/26

オープンを記念し特別展示している長沢古城図(長沢地区市民館で)

 豊川市長沢町の長沢地区市民館に24日、歴史資料室がオープンした。町内にある市の指定文化財「岩略寺(がんりゃくじ)城跡」などに関する資料を展示し、市内外からの来訪客を受け入れ、町の振興の起爆剤にしたい考えだ。

 資料室は広さ8畳。市教育委員会から借用した、江戸の元禄時代に描かれた長沢古城図をしばらく展示する。戦国時代に今川氏の一族が築き、徳川家康が攻略したと伝わる岩略寺城跡の模型や、長沢小学校の児童が調査してまとめたパネルも見られる。

 町民から寄せられた昭和初期から現代までの写真が飾られ、まだ松並木が残る旧東海道や木造校舎の長沢小、1986年の東名・音羽蒲郡インターチェンジの開通式典などの貴重な写真も並ぶ。

 もともとは図書室だったが、古い本が多く利用者数も減っていたため、壁や床も新装して地域の歴史を学ぶ空間として生まれ変わった。

 町は国道1号や東名高速道路が通り、岩略寺城跡などの見学に県外から訪れる人もいる。館長で町内会長の鈴木昌浩さん(67)は「地元だけでなく、市外の方にも町の歴史を知ってもらう機会になれば。長沢を盛り上げていく第一歩にしたい」と意気込む。

懐かしい写真や歴史に関する書籍も見られる(同)

2025/02/26 のニュース

オープンを記念し特別展示している長沢古城図(長沢地区市民館で)

懐かしい写真や歴史に関する書籍も見られる(同)

有料会員募集

今日の誌面

有料会員募集

きらり東三河サイト

高校生のための東三河企業情報サイト

連載コーナー

ピックアップ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.

PAGE TOP