有城辰徳代表がこれまでを総括し今後の課題や抱負語る/新城
2025/02/26
有城さん(新城市内で)
新城市の愛知県民の森でダモンデトレイル大会が始まってから今年で10年になる。10周年の大会が5月に開かれるのを前に、主催する一般社団法人・ダモンデの有城辰徳代表(48)は東日新聞の取材に応じ、これまでを総括し今後の課題や抱負を語った。
「まず3年頑張ろう」と始めた。「もう10年。ここまで続くとは思わなかった」と言いながらも、「自らが始めたが、今ではみんなで盛り上げる、みんなの大会になった」と振り返る。
「100人近いスタッフと多くの参加者が、安心・安全で過ごしやすい場」と認め、「自然豊かな会場は、熱いレースでありながら、穏やかで居心地の良い空気が流れる空間となっている」と評価する。
さらに「参加した子どもたちが成長して今も参加したり、スタッフに加わったりしていることもうれしい」と喜ぶ。「この間、地域のつながりだけでなく、新しい人とのつながりの輪を広げてきた。この人の輪が、今も自分を支えている。自分の財産になった」と語り笑顔を見せる。
「これからどう展開していくか、どうやって次の世代に受け継いでいくか」と課題を挙げる。そのうえで「社会の変化が激しく、市も縮小している現状で、先を語ることは難しいが、自分なりに努力し、次へのつながりを育てていきたい」と話す。
市出身で高校卒業後、オーストラリアに留学。帰国後、スポーツ店勤務を経て2014年4月から3年間、市の地域おこし協力隊員として、スポーツを通じて観光振興に取り組んだ。とくに力を入れたのは自らも経験のあるトレイルラン。市とともに15年2月に県民の森で初めてダモンデトレイル3時間耐久トレイルレースを開いた。隊員を終えた17年には、この地域にスポーツ観光を根付かせたいとダモンデを立ち上げ、大会を続けている。
なお、ダモンデでは10周年の5月11日の大会の申し込みを受け付けている。
ダモンデトレイル大会 新城市の愛知県民の森で2015年から始まり、年2回開いている。
舗装されていない自然道一周約2・5キロの特設コースをソロや男女・ファミリーなどのチームで3時間周回する。初回の参加者が270人。
年々増え、最近の大会では600人前後になった。初心者でも気軽に参加できると人気を呼んでいる。