災害時の情報伝達学ぶ/さくらピアで市民ら約30人が参加/豊橋
2025/03/12
講演する島崎准教授(さくらピアで)
東日本大震災を振り返り防災を考える「3・11を忘れない集い」が11日、豊橋市東新町の市障害者福祉会館「さくらピア」で開かれ、利用者や市民約30人が参加した。
講師の近畿大学生物理工学部の島崎敢准教授が、「災害情報を自分ごとに変換する」をテーマに講演した。
その中で「災害と防災は違う。災害は怖いが、災害の被害を減らす防災は怖くないことを理解し周囲に伝えて」と呼びかけた。
そのうえで「リスクコミュニケーションには、『怖い』という感情が付きまとうため普通より難しい。相手の懸念や価値観に耳を傾け、誠実に説明しよう」などと話し、「共に考え、共に決める関係づくりが大切」と強調した。
また、心理学的な考え方をもとに、災害にあった時にどのように情報を発信したり、受け取ったりしたらいいかなども詳しく解説した。参加者はメモを取るなどして熱心に聞いていた。