第37回都市デザイン文化賞で豊橋商議所
2025/03/15
emCAMPUS(豊橋市駅前2丁目)
豊橋商工会議所(神野吾郎会頭)は14日、今年度の顕彰企業を発表した。第37回都市デザイン文化賞は、豊橋市駅前大通2丁目にある「emCAMPUS(エムキャンパス)」が選ばれた。
エムキャンパスは、鉄筋コンクリート造りなどの構造で、24階建ての東棟と16階建ての西棟で構成される。東棟と西棟の間に広場を設け、低層部に飲食店や図書館などが入居し、高層部には集合住宅を配した複合建築。設計は北山孝二郎+K計画事務所アール・アイ・エーが手がけ、鹿島建設が施工した。
白色系でまとめた外観デザインは周囲への圧迫感を抑え、快晴の青空に映える。広場や図書館、飲食店はにぎわいを創出する施設として中心市街地活性化に貢献することが期待されており、南側にある水上ビルや低層住宅地域と高層建築が連なる駅前大通りとを結ぶ存在となっていることも、審査委員会から評価された。
14日に開かれた記者会見には、施主の駅前大通二丁目地区市街地再開発組合から石黒功理事長が出席。「構想から20年かかった」という事業を振り返り、「南側と大通りをつなぎたいと要望があり、地域と相談してレイアウトを考えた。緑を減らさないよう壁面緑化で緑を維持していきたい」などと話した
同時に発表された第13回環境経営賞は、最優秀賞をアイセロ(豊橋市)が、優秀賞を一幸建設(同)と夏目デザイン(同)が受賞した。