農作業体験の参加者募集/豊橋市 わかば議会提案を事業化/後継者確保へ改善点など検証も
2025/04/06
農業体験で栽培する予定のトマト(豊橋市提供)
豊橋市は就農したいと思う若者を増やそうと、農業にまつわる一連の過程を体験できる機会を提供する。模擬議会「豊橋わかば議会」の活動を通じた、当事者の世代からの提案を受けての試みだ。
「美味(うま)し!楽し!野菜LIFE(ライフ)!」と名付けられた事業では、4月下旬~5月上旬に貸農園の「ハートファーム」(同市中野町)で若者が夏野菜の作付けを行い、水やりや草取りなどをしながら育てて6、7月に収穫する。
栽培する作物の候補はトマトやパプリカ、ピーマンやナス。収穫後に販売したり、料理して味わう「収穫祭」を開いたりすることも想定している。
市内在住、在学、在勤の15(中学生を除く)~25歳が対象。今月20日までに二次元コードから申し込む。定員は先着20人程度。参加無料。
2024年度の豊橋わかば議会で練り上げた政策に基づき事業化された。同議会に参加した「若者委員」によると「若者が農業に関わる機会の少なさが、農業の担い手不足につながっているのではないか」との問題意識があり、同事業を提案したという。
事業を通じて、市は農業に対する若者の関心が高まるかどうかや、改善点は何かを検証する。新規就農希望者が現れれば相談に応じる。
市によると、全国的な傾向と同じく市内では農家の高齢化が進み、どう後継者を確保するかが課題となっている。
市農業支援課の渡会幸治課長補佐は「少しでも農業に興味のある人は、ぜひ応募してほしい」と話している。