競輪場で自転車交通安全イベント/豊橋署
2025/04/07
子どもらとふれ合いながら啓発する署員(豊橋競輪場で)
豊橋署は6日、豊橋市東田町の豊橋競輪場で「自転車交通安全イベント」を開いた。「春の全国交通安全運動」(6日~15日)の一環。署員や県警のメンバーが親子連れなど来場者に安全行動を取る重要性を呼びかけた。(佐々木雄紫)
競輪場のイベントである「あんしん・あんぜんな・まちづくり」の中で、自転車に関する人形劇や安全教室を開いた。
県警の安全教育チーム「あゆみ」のメンバーは、子どもらに人形劇を披露。「と・ま・と」の約束として頭文字の「止まる」や「守る」、「どうろで遊ばない」など事故に遭わないための標語を分かりやすく伝えた。メンバーは「大切な命がなくなったら二度と戻ってこない、きょう勉強したことを守ってほしい」と訴えた。
署交通課は、白バイやパトカーに乗って記念撮影できるコーナーで啓発した。昨年11月の道交法改正により、自転車利用者の「ながらスマホ」や飲酒運転など危険行為への罰則が強化。署員は法改正について記したチラシや反射材などのグッズを配って安全利用を呼びかけた。
昨年1年間、県内であった自転車事故の死傷者数は計6118人。豊橋市内は241人で一昨年と比べて増加した。市内の自転車ヘルメット着用率は約15%。事故死傷者は約20%と低い状況が続いている。
署の木村真司交通課長は「自転車同士の事故にも注意が必要。ヘルメットを利用して被害者にも加害者にもならないようにしてほしい」と話している。