日本最古の丸形郵便ポスト

庄司巧さん「郵政記念日」に4年ぶり塗り直し/豊川稲荷

2025/04/22

日本最古の現役丸形ポストを塗り直す庄司さん(豊川稲荷で)

 豊川市の豊川稲荷にある、現役では日本最古の丸形郵便ポストが「郵政(逓信)記念日」の20日、4年ぶりに塗り直された。

 作業は、レトロなポストの保存活動を続ける名古屋市の写真家、庄司巧さん(60)が行い、郵便マークや桜の花が描かれた雷紋と、「郵便」「POST」と書かれた部分を金色の塗料で塗り直し、全体の赤い部分にもつやが出るようにコーティングを施した。

 境内の寺務所前に立つポストは明治終わりの1912年に製造され、いまも毎日午後2回、豊川局が集配している。戦前に使用された金属製ポストはほとんどが回収されたが、豊川稲荷のポストは私設だったため例外的に継続使用された。雨よけの庇(ひさし)と盗難防止弁が付いており、現在の丸形ポストの原型となった。

 10年以上前からこのポストの修復や保存活動に取り組む庄司さんは、ご利益にちなんで懸賞はがきを出す人も多いことを踏まえて「数少ない110年以上前の希少な郵便ポストを見て歴史に触れ、豊川稲荷に訪れた際は記念に大切な方へ手紙を投函されてみては」と話している。

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