「記憶に残してほしい」

道の駅したらでダム水没地区の民話をパネル展示

2025/04/22

パネル展示と早坂さん(道の駅したらで)

 設楽ダム建設により水没する地区の民話を紹介したパネルが、設楽町清崎の「道の駅したら」に展示されている。制作に関わり、現地を実際に訪ねた同町地域おこし協力隊の早坂安未さん(26)は「こういう場所があったことを、将来も記憶に残してもらいたい」と話す。

 県、町や水没予定地の元住民らでつくる設楽ダム水源地域対策協議会が企画した。今回は川向地区に伝わってきた「おとぼ様」と、大名倉地区の「くらがえ淵」の二つを取り上げた。

 おとぼ様は、東堂神社の境内にまつられる岩のこと。兄弟げんかが元で亡くなった弟が住民に葬られたという伝承が残っている。

 くらがえ淵では、馬を連れていた住民の目の前に美しい娘が現れ、淵の方へと馬を引いていこうとする。

 1話につきB1判のイラスト2枚で紹介。現地の写真、地図を添えた説明パネルも用意しており、早坂さんはこちらのパネルをデザインした。

 道の駅したら内の奥三河郷土館1階に展示され、無料で観覧できる。来月31日まで。

 県豊川水系設楽ダム対策事務所によると、今後も水没地区の民話を集め、1冊の絵本にまとめる予定だ。

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