イシハラが「SAM」シリーズの代理販売
2025/04/23
あざれあ豊橋に導入されたサムライフ(豊橋市明海町で)
住宅設備建材販売の「イシハラ」(豊橋市下地町、石原教行社長)は21日、市明海町の明海工場で、代理販売を行う災害用シェルター「SAM(サム)」シリーズの展示会を開いた。
サムシリーズは、静岡県静岡市の工務店「小野田産業」が開発した津波・洪水シェルター。難燃発泡スチロール製で激流の中でも沈まず、衝撃に強い「ポリウレア」でコーティングされているため、耐久性や通気性にも優れているという。
シェルターの中は大容量の備蓄品収容スペースがあり、宿泊が可能。外部電源も使用できる。
シリーズのうちサムは全長、全幅、全高はともに約2メートルで、定員8人用が250万円から。全長、全幅が約3メートルで、定員15人用の「SAM LIFE(サムライフ)」は300万円から。
また、大型車両まで搭載可能な大規模避難シェルター「SAM MEGA FLOAT(サムメガフロート)」は、最大150人まで乗ることができ、トイレも完備。2900万円から。
イシハラは、県内初の販売代理店となった。グループ会社「イシハラ・ケアサービス」が運営する高齢者施設「あざれあ豊橋」(豊橋市瓜郷町)で、今月からサムライフを導入した。
木村将人執行役員は「南海トラフ巨大地震の被害が想定される地域。今後自治体や災害弱者のいる施設、個人など向けに販売促進していきたい」と話した。