「トリプル評価」5年連続で受賞/蒲郡市立図書館
2025/04/23
国会図書館長から礼状を贈られた職員の皆さん=蒲郡市立図書館で
蒲郡市立図書館は、13年連続で国立国会図書館長から礼状を贈られた。国会図書館がインターネット上で公開している調べ物のデータベースで、利用者の質問に対する回答事例を数多く登録したことなどが評価された。職員は「来館者の〝知りたい〟気持ちに応えたい」とスキルアップに努めている。
国会図書館が運営するインターネット上の検索サービス「レファレンス協同データベース」(レファ協)には、全国の図書館944館が参加し、各館に寄せられた質問に対する16万8000件余りの回答が登録されている。
昨年度中の礼状の対象は全国78館で、うち県内は5館だった。蒲郡はさらに事例数や閲覧数など3項目で上位となり、全国で4館のみが対象の「トリプル評価」を5年連続で受賞した。
これまで登録した事例のうち、反響が大きかったのは「空を飛びたい」という4歳の男の子に対する回答で、X(旧ツイッター)のインプレッション数(表示回数)は8万件を超えた。ほかに「みかんの家系図を調べるには」という質問には、調べ方として多数の文献を紹介した。
指定管理者制度で蒲郡図書館を運営するNPO法人ブックパートナーの職員で、司書の三浦佳穂さん(45)によると、レファレンスの閲覧数は近年、格段に伸びているという。テレビで特集が組まれたり、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」で司書のチャンネルが話題になったりしている。
三浦さんは「質問に対して、分かりません―とならないように、アンテナを高くするよう心がけている。ネットにない確実な情報を得るためにも、図書館やレファ協を活用してもらえれば」と話す。