ベンチアート9個目お披露目

作品「たゆたう日陰」が完成/蒲郡・竹島園地で除幕

2025/04/23

「たゆたう日陰」と題されたベンチアートの前で説明する川口さん(左端)ら=蒲郡市・竹島園地で

 蒲郡市の海辺にベンチを置いていく「ベンチアートプロジェクト」で、9個目となる作品「たゆたう日陰」が完成し、同市竹島町の竹島園地で22日、お披露目された。

 今作はこれまでのような腰掛けではなく、芝生の上に天幕を張って、座る場所を作るという斬新なデザイン。大きさは幅4・2㍍、奥行き2㍍、高さ1・8㍍。地場の繊維業を生かし、支柱に取り付けたポリエステルのテント地が海風を受けてなびく仕組みだ。

 制作に際し、プロジェクトを主催する蒲郡ベンチアートプロジェクト委員会と市が、学生からデザイン案を募るコンペティションを実施。全国から101点が寄せられた。

 選考は昨年9月、D&DEPARTMENT(ディアンドデパートメント、東京都)代表のナガオカケンメイさんを委員長とする審査委員4人が行い、工学院大(東京都)の大学院生、川口弘誠さん(23)と大谷和之さん(24)の案を選んだ。蒲郡信用金庫が制作費を負担し、市に寄贈した。

 現地であった除幕式で、プロジェクト委員会の小池高弘会長は「設置して終わりでなく、進化するベンチだ」と満足げに話した。蒲郡信金の岡本聡哉理事長は「多くの観光客が座って癒やされる姿が想像できる」と期待を寄せた。

 プロジェクトは2021年、蒲郡商工会議所の主導で始まった。芸術家や著名人にベンチの制作を依頼し、海の眺めから得た着想を形にしてもらう試みで、これまで8台のベンチが設置された。

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