楽曲など紹介 歌も披露

難病・筋ジス患いながら音楽活動「寝転ぶ唄う詩人」/豊川市の白井宏之さん/きょうから創作展/互いに刺激―作家仲間も絵画展示

2025/04/23

創作した楽曲の歌詞や活動の写真を紹介する白井さん(栄知村で)

 難病の筋ジストロフィーを患いながら音楽活動を続ける豊川市の「寝転ぶ唄う詩人ヒロユキ」こと白井宏之さん(61)は、23日から4日間、国府町のカフェ・ギャラリー栄知村(えじそん)で楽曲などを紹介する創作展を開く。

 白井さんは、10代から創作してきた楽曲約40本の歌詞や、ギターを手に歌うライブでの一幕など、バンド活動をしていた若き青春時代の写真も展示する。

 6歳で難病と診断され、15歳から28年間、三重県の療養施設に入所した。その間に2つのバンドで作詞作曲とボーカルを務め、車いすに乗りながら大好きな音楽に没頭したが、病の進行で人工呼吸器が手放せなくなり、42歳で活動継続を断念した。

 しかし50代のころ、親交のあるアーティストの歌に励まされ、「自分にしかできないスタイルで音楽を続けよう」と活動再開を決意。舌で上あごをはじいて音を出し、リズムを刻むボイスパーカッション「クリックビート」を考案した。還暦を機に作詞作曲活動も再開し、動画投稿サイトや嚥下(えんげ)リハビリドクターの訓練により人工呼吸器を付けたまま歌えるようにもなった。

 紹介する楽曲には、病と向き合う日々から考案した「僕の歩幅」や、地元御津町の祭礼のために作った「西方祭音頭」などもある。白井さんは「病気と闘うなど、同じ境遇にある方にその人のペースで人生を歩む大切さを伝えたい」と話す。

 期間中は毎日午後1時から2時まで白井さんが歌う時間を設ける。作家仲間で、刺激を与え合う関係の板垣菜津実さんと白井那奈さんの絵画も展示する。

バンド活動に励んでいた20代の白井さんの写真も展示(同)

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創作した楽曲の歌詞や活動の写真を紹介する白井さん(栄知村で)

バンド活動に励んでいた20代の白井さんの写真も展示(同)

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