今年はGWも楽しめます/田原
2025/04/26
見ごろを迎えたフジの花(潮音寺で)
田原市福江町の潮音寺で、樹齢100年を超えるフジの花が見ごろを迎え、連日、見に訪れる人たちでにぎわっている。
境内にあるフジは、幹周り95センチの長藤。藤棚の下に薄紫色の長い房状の花が垂れる光景は、檀家(だんか)や地域の人らに親しまれている。今年は例年より1週間ほど開花が遅いという。
25日も花見客らが次々と訪れ、甘い香りが広がる棚の下で春風に揺れる姿を見上げたり、写真を撮ったり。俳句を詠む人たちもいた。
約20メートル四方の藤棚は、宮本利寛住職(78)が50年近く手入れを続けている。春先には、房状の花が絡まないで咲くよう枯れた枝を切るなど、長年の経験に基づいた独自のせん定作業を実施。長さ1・4メートルにまで伸びる房もあるという。
夜間は6時半から9時までライトアップされ、幻想的な光景も楽しめる。宮本住職は「今年はゴールデンウイークも楽しめます。ぜひお越しください」と話している。土産用の「藤だんご」も販売する。