豊橋市美術博物館で来月24日までつくる展
2025/07/20
動くアートを見る子どもたち
ものづくりの楽しさを知って―。アートユニット「明和電機」制作チームの元メンバーが2012年に結成したクリエイティブ・アートカンパニー「TASKO」の作品を集めた企画展「つくる展―TASKO ファクトリーのひらめきをかたちに」が19日、豊橋市今橋町の市美術博物館で始まった。約20点が展示され、中にはさわって体感できる作品もあって、夏休みを迎えた親子連れなどで初日からにぎわった。
光と影を利用し、札幌の街のジオラマをNゲージの鉄道模型につけたLEDライトで映し出す「札幌ループライン」は、暗がりの中に浮かび上がる幻想的な影絵が動き、札幌の街をノスタルジックに表現する。光と影を題材とするメディアアーティスト・クワクボリョウタさんとの共同制作で、多くの人が興味深く見ていた。香りを音階になぞらえた調香理論の一つ「香階」に音を当てはめ、香料を入れたボトルホイッスルを使って音楽を音と香りで表現する「パフューマリーオルガン」にはふれることができ、子どもたちが思い思いの音楽を演奏して音と香りを楽しんでいた。他にもユニークなアートが揃い興味深い。
8月24日まで。TASKOの木村匡孝工場長は「アートを通じてものづくりの楽しさを知ってもらいたい」と来場を呼びかけている。