念願の「波乗りジャパン」入り

田原の都築さん/9月の世界サーフィン選手権に出場

2025/07/24

 田原市のプロサーファー都築虹帆(ななほ)さん(22)が、南米エルサルバドルで9月に開かれる世界サーフィン選手権「2025ISAワールドサーフィンゲームス」に日本代表選手の一員として初出場する。念願の代表「波乗りジャパン」入りを喜ぶ一方、28年ロサンゼルス五輪を視野に「ここからがスタート」と気を引き締めている。

 都築さんは、世界最高峰のプロツアーを運営しているワールドサーフリーグ(WSL)の2024/25シーズン女子QSアジアランキングトップとなり、日本代表入りが決定、ワールドサーフィンゲームス(WSG)に挑む。WSGは、2018年に田原市内でも開催されている。

 今月9日には、田原市役所を訪れ、山下政良市長らに意欲を語った。「やっと日本代表に入れ、うれしいと同時にスタート地点に立てました。田原出身の選手として世界の舞台でメダルを取ってこられるようにしたいです」と力強く抱負を語った。

 エルサルバドルは初めて訪れるため「とにかく暑いところ。早めに会場入りし、波を確かめたり、気候に体を慣らしたりしたい」と話した。

 都築さんは常滑市出身で、14歳の時、サーフポイントの多い田原市に家族と移住。15歳でプロに合格し、代表入りと五輪出場を目指し練習を重ね、国内外の大会に出場してきた。

 山下市長は「22歳で伸びしろばかりの選手。世界の一流選手になれるよう頑張り、田原、常滑の名も高めてもらいたい」と今後の活躍に期待を寄せた。

 ハードスケジュールだが、田原市内で9月に開かれる国際大会にも「出るつもりです」と意気込む。

 パリ五輪出場をかなえられず、たくさんの悔し涙を流したという都築さん。この涙がロス五輪を目指す原動力になり、今回の世界選手権にもつながった。「代表に入れ、ここから始まる。日の丸をつけ続けられるよう頑張ります」と笑顔で前を見据えた。

2025/07/24 のニュース

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