BKCplusの森河さん「セーフTボタン」開発/豊橋
2025/08/21
「ナスエプ」を付けた森河さん(豊橋市東松山町で)
豊橋市内で3カ所の保育施設を運営するBKCplusの代表取締役・森河知子さんが開発した、保育士エプロンに付ける「セーフTボタン」が、キッズデザイン賞を受賞した。
2センチ幅の布テープを折ってT字に縫ったシンプルな構造だが、通常のボタンホールにはめられて外れにくい。カラフルな模様やイラストで、見た目もかわいい。
もともとは自身の経営する保育所の保育士たちのためにエプロンを作っていた。ポケットの数、形状、ボタンの位置までこだわり、保育士がそのまま着て帰れるデザインのエプロンだ。「ナスエプ」として販売したところ、通常のボタンでは取れた時に乳幼児の誤飲の原因になるとの声があり、布でできたセーフTボタンの開発につながった。特許も出願中だ。
キッズデザイン賞は、「子どもを産み育てやすい社会をつくる」などの目的を満たす製品、サービスなどに贈られる賞で、経済産業省や内閣府も後援している。今回、選ばれた中からさらに約30の作品に内閣総理大臣賞などが贈られる。
森河さんは「なんでもチャレンジしてきた結果セーフTボタンができた。保育の場で使ってもらえるとうれしい」と話している。購入などについては、公式ホームページ=https://www.nusep.jp=へ。