時習館高校で「挑戦とブランドマネジメント」開く
2025/08/21
高校生の質問に答える平松社長(左から2人目)、蔵野専務ら(左端)=時習館高校で
グローバルで通用する人材を考える探求型イベント「地域のトップランナーから学ぶ 挑戦とブランドマネジメント」が20日、豊橋市の県立時習館高校で開かれた。同校1、2年生9人と県立豊橋商業高校の1、3年生4人が参加した。
つくだ煮メーカー「平松食品」(同市梅藪町)の平松賢介社長と練り物メーカー「ヤマサちくわ」(同市下地町)の蔵野泰輔専務が登壇し、作家でブランドマネジメント・地域共創専門家の沢渡あまねさん(「あまねキャリア」代表)をモデレーターとして、トークセッションや高校生のグループワークが行われた。
2社とも、海外市場開拓に際し、魚を食べないアメリカ人に試食品を吐き出されるなど、苦い経験をしたという。「ブランドとは『また買いたい、利用したいと思ってもらう力』であり、転じて『この人と一緒に何かしたいと思ってもらう力』」だと話した沢渡さんは、「対話による価値観の越境で生まれる違和感を大切に、自己肯定と自己否定の両輪を回し続けて」と呼びかけた。
参加した高校生たちは「海外と異なる部分と共通する部分を考えながら、受け入れて考え直すことの大切さを学んだ」と感想を話した。