スタートアップ「INGEN」開発の「筋肉ブロッコリー」/地元農業応援や従事へ 人材育成図る/農業の楽しさや「食」の大切さ体感を
2025/08/23
筋肉ブロッコリー(提供)
高い栄養価で注目の「筋肉ブロッコリー」の栽培を体験する機会を、開発企業とスポーツ施設の管理会社が豊橋市内の小学生に協力して提供する。将来的に農業に従事したり、農業を応援したりする人材の育成に向けた取り組みだ。
筋肉ブロッコリーとは、テクノロジーで農業課題を解決するアグリテックのスタートアップ(新興企業)「INGEN(インゲン)」(千葉県松戸市)が開発した新しいブロッコリーで、高たんぱくで高アミノ酸などの特長を持つ。体づくりが必須のアスリートのほか、健康志向の高まりからも注目されている。
今回は、インゲンと、豊橋公園内にある市綜合運動場の指定管理者「エリアワン」(刈谷市)が協力。公園内に置いたプランターで、市内の小学生が筋肉ブロッコリーを栽培するイベントを企画した。9月6日の植え付けから11月3日に収穫するまでの一連の農作業を体験する。
収穫できそうな時期などを予測するインゲンの「収穫予測システム」アプリをもとに、「収穫まであと○日」というカウントダウン掲示を会場に設置する。
農業の楽しさや「食」の大切さを子どもたちに感じてもらい、それらに関わる将来の職業選択や、地元の農業を応援する消費者を育む狙いがある。
インゲンはスタートアップを支援する市の交付金に採択され、市内で筋肉ブロッコリーの栽培試験プロジェクトを進めている。同社の櫻井杏子さんは「地域の子どもたちに農業や野菜への興味を持ってもらうきっかけになれば!」と今回のイベントに期待を込める。
綜合運動場というスポーツ施設を会場にすることにも意味があるという。エリアワンの不破慎さんは「『あなたと一緒に地域を創っていきたい』をモットーに、地域の子どもたちを食育でサポートします!」と意気込みを語った。
参加無料。定員は申し込み順に最大50人。保護者の付き添いが必要。二次元コードなどから申し込む。