仮設住宅の高齢者ら来場、災害時の話なども/能登半島地震「復興輪島朝市」
2025/09/05
参加した実行委員ら(石川県の輪島市マリンタウンで)=提供
能登半島地震と火災で大きな被害を受けた石川県輪島市で8月31日、「復興輪島朝市×全国軽トラ市in輪島」が行われた。同市マリンタウンが会場で、新城市からは軽トラ市実行委員ら12人が参加し出店した。
イベントは、愛知大学三遠南信地域連携研究センター(豊橋市)と新城市軽トラ市実行委などが加盟する「全国軽トラ市でまちづくり団体連絡協議会」(軽団連)などが参画する実行委員会が、復興支援として企画。軽トラ市は、新城市をはじめ、岩手県雫石町、宮崎県川南町、愛媛県西予市など17団体が参加した。
快晴の猛暑日となったこの日、会場には朝市36店、軽トラ市から17台が出店し、約1500人の来場者でにぎわった。
新城市のブースでは「ミネアサヒ」(米)、五平餅の真空パック、「奥三河ほうれん草」、など10商品を販売。順調な売れ行きだったという。
仮設住宅の高齢者らも来場し、購入しながら災害時の話やその後の苦労話などを話していったという。
実行委員の安彦誠一さんは「被災当時の話がなかなかできない住民らが、本音で話をしてくれた。こちらが元気をもらえた」と振り返った。
実行委員会は、震災後1年半毎月の「しんしろ軽トラ市」で能登のブランド商品の応援販売を続けてきた。「一定の役割は果たせたのではないか」とのワーキンググループの総意で、いったんは新規の商品購入はしないという。
実行委員の丹羽寛幸さんは「現地はまだまだ厳しい状況。さまざまな支援を考えていきたい」と話す。