豊橋市美術博物館/書家、書道愛好家が一堂に力作そろう/浜野龍峰さんの作品特別展示
2025/09/19
多彩な作品が並ぶ会場(豊橋市美術博物館で)
書家、書道愛好家が集まる「樹人会」の書展が17日、豊橋市今橋町の市美術博物館で始まった。同市在住の書家で会長の浜野龍峰さんの終戦80年に寄せた作品を特別展示するほか、17人が作品を寄せた。
浜野さんは大作を中心に5点を展示した。広島と長崎の原爆被害に心を寄せた作品は、黒く塗られた紙に墨で経文を書き、闇の中に差したわずかな光を表現した。万葉集の和歌「海ゆかば」を書いた大作や、特攻隊員の言葉「俺もこんどは小鳥になるよ」を円相とともに書いた作品、今も戦争の犠牲になる子どもたちを思った「寶(たから)」などが並び、見る人に平和への祈りを訴えかけてくる。
他の会員もそれぞれ自由なテーマでのびのびと書き、個性を発揮した。見応えのある力作が並び、楽しめそうだ。
21日まで。関係者は「さまざまな作品がそろったので是非見てほしい」と来場を呼びかけている。