「防疫活動」自分ならどうする

衣笠小6年生が江崎巡査を学ぶ/田原

2025/09/21

自分ならどうするかを考え、意見を出し合う児童たち(衣笠小学校で)

 田原市立衣笠小学校で17日、明治時代、自らの身を犠牲にして疫病コレラから住民の命を守った警察官、江崎邦助巡査(享年25歳)について学ぶ教室が開かれた。6年生48人が、巡査がとった行動などをみんなで考えながら江崎巡査への理解を深めた。6年生は、コレラに立ち向かい、同小校区内で殉職した江崎巡査を勉強し、例年、学習発表会で劇として披露している。

 教室では、田原署員2人が講師を務めた。児童たちは、映像を見て江崎巡査の防疫業務や、感染覚悟で看病し19歳で生涯を終えた妻じうさんについて学んだ。

 このあと、「防疫活動を指示されたら、自分ならどうする?」「住民に抵抗され、防疫活動をさせてもらえない。どうする?」などについて、グループに分かれて意見を出し合い、発表した。

 児童からは「妻がいるから防疫活動に行かない」「すぐに拒否」「人を助けたいから行く」「対策をして行く」などの意見、考えが出た。

 同署の守田哲朗警務課長は、児童たちに「自分の命を懸けてまでというのは、必ずしも正しくない。みんなの意見にもあったように方法はいろいろあるので、考えてみること」と述べた。

 増田漸君は「自分が死ぬかもしれないのに、防疫のためコレラが発生した村へ行った勇気がすごい」と勇敢な江崎巡査に敬服していた。

 学習発表会は11月15日に開かれる。

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