21日豊橋で贈呈式
2025/10/01
詩集「精神の配達」(豊橋市提供)
豊橋市は、郷土にゆかりの詩人にちなんだ第32回丸山薫賞を「精神の配達」(風詠社)を著した眞神(まがみ)博さん=東京都=に贈ると発表した。贈呈式を21日にホテルアソシア豊橋で行う。
受賞の知らせに眞神さんは「いつも遠くから眺めておりました栄えある賞をいただき感慨無量です。これまで取り囲まれた現実の戸をたたくようにして詩を書き、詩集をまとめてきましたが、その扉が突然開かれたような驚きと喜びがないまぜになっています」との感想を寄せた。眞神さんには正賞の盾と副賞として100万円が贈られる。
「精神の配達」は選考委員から「作者独自の言葉の感触とその配列を通じた、他には見られない精神世界を手探りする詩集である」と評価された。
眞神さんは1950年、東京生まれ。ゲーテ・インスティテュート東京でドイツ語を学んだ後、出版社や印刷会社に勤務し、現在は文筆活動に専念している。
同賞は現代詩を代表する詩人、丸山薫(1899~1974年)を顕彰するもので、優れた現代詩集に贈られる。