青春時代の「応援歌」に元気

結成10年、豊川の高齢者バンド

2025/10/07

戦後80年を歌で振り返る豊川市の高齢者バンド「じぃじーバンド」(提供)

 結成10年を迎えた豊川市の高齢者バンド「じぃじーバンドTOKI」(小野田昌弘代表)が5日、市内三上町のふれあいホール三上でコンサートを開いた。戦後80年を歌で振り返り、集まった地域の人たちを楽しませた。

反響の大きさに興奮/コンサートで戦後80年歌で振り返る

 会場には、姿を現したバンドがパンチの効いたグループサウンズでおなじみのザ・ワイルドワンズの「想(おも)い出の渚(なぎさ)」、「手のひらを太陽に」を続けて披露。「フォークの女王」と呼ばれた森山良子の「この広い野原いっぱい」や美空ひばりの「お祭りマンボ」、由紀さおりの「手紙」など13曲を約1時間、演奏した。

 参加したのは約25人。60、70代のシルバー世代が中心だ。プロジェクター(投影機)から画面に映し出された歌詞を見て口ずさんで青春時代の「応援歌」に元気をもらい、バンドも、前列の人たちが「じぃ」「じぃ」「バ」「ン」「ド」と書いた5本のうちわを揺らしての応援に感激。バンドと参加者が一つになり、盛り上がった。

 演奏を終えると、シルバー世代から「久しぶりに懐かしい曲を聞けた」「楽しかった」「また来てね」と激励された。アンコールの声が上がり、欧陽菲菲(オウヤン フィーフィー)の「雨の御堂筋」の演奏で締めくくった。

 バンドは、2015年5月に市内金沢町の4人で結成した。その後に3人が加わった。しかし、メンバーの1人が亡くなり、もう1人も体調を壊して活動を休止。新たに2人が加入した。

 平均年齢は71歳。地元金沢構造改善センターで毎週2回練習を重ね、市内や新城市の介護施設などに「音楽慰問」を続けている。

 今回のコンサートは節目の55回目。三上町でふれあい活動を展開している「サロン三上」の要望で開かれた。代表者は「非常に良かった」と喜んだ。

 小野田代表は「会場からの反響が大きく久しぶりに興奮した。やりがいがあった」と話した。

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