食による健康推進研究所・長谷山代表が講演で「植物食が健康を生む」など強調/豊橋
2025/10/10
「『人体の自然』に添う食」をテーマに講演する長谷山代表
自らの体と食生活を振り返り、健康について考えてみませんか―。農業を総合的に支援する豊橋市のイノチオグループは8日夕、市内草間町のイノチオホールディングスで「inochio健康セミナー」を開いた。市内や田原市の食に関心を持つ人ら約60人が参加した。
講師は、食による健康推進研究所の長谷山俊郎代表。「『人体の自然』に添う食―それが健康体をつくるー」をテーマに約1時間半、講演した。
この中で、病歴を挙げて「70歳ぐらいまで不健康だった」と苦い経験を説明。漬物を摂取して健康を取り戻した女性の本を読み、食事にぬか漬けのたくあんや玄米を取り入れ、「過敏性腸症候群が改善した」と強調した。肉や牛乳、卵をやめ、植物食に挑戦したことが「健康に入る一つの原点」と振り返った。
そのうえで「人体の自然」に添う植物食は健康を生み、添わない動物食・食品添加物・化学物質・加熱油・小麦は病気を生むと指摘。健康をもたらす「食」の要件として「植物の『生』食や果物などを取り入れてアルカリ性体質を維持」「動物食などを抑えて体の浄化を図る」「植物の生を摂る」「食品添加物を避ける」の4点を挙げた。
長谷山代表は、農林水産省農業研究センターや農業工学研究所などを経て退職。
2003年に日本地域活力研究所を立ち上げ、22年から現職。特に健康をもたらす活動に力を入れている。
グループの石黒功代表が親しい長谷山代表の著書を読み、肉食中心・添加物の多い食生活から植物食中心に切り替え、体調が良くなったという。多くの人たちに健康について考えてもらおうと企画した。
講演の後、「体にはアルカリ性体質のものが良いことがいっそうわかった」と感想を語った。