グルメや異文化楽しんで/日伯国交130周年/豊橋で12日記念イベント
2025/10/10
「日伯交流130周年記念イベント」のチラシ
今年は日本とブラジルの国交樹立から130周年の節目にあたる。これにちなみ、多くのブラジル人が住む豊橋市で12日、記念イベントが開かれる。日本人とブラジル人が互いに異文化に触れ、交流を深める機会になりそうだ。
豊橋競輪場(東田町)のイベント会場では和太鼓演奏や落語のほか、日系ブラジル人アーティストのライブやサンバショー、ブラジル人が自分流に浴衣を着こなすコンテストなどが行われる。
ブラジル伝統の格闘技「カポエイラ」などを体験できるほか、ブラジル料理店が提供するグルメも味わえる。
ブラジルに渡った日本人移民を紹介するパネルを、国際協力機構(JICA)の協力で展示する。
在名古屋ブラジル総領事館のマリカト・カルロス副領事がオープニングセレモニーに出席し、あいさつする。
外国人には縁遠いとみられる競輪場で実施することで、市は今後の来場のきっかけをつくろうとしている。当日は、普段立ち入れないバンクを歩くことができる。
市によると、市内に居住するブラジル人の人数は今年8月末時点で8648人。これは外国人市民全体の約4割を占め、国別で最も多い。
市多文化共生・国際課の白藤謙一課長補佐は「ブラジル人は長く市内に住み、地域や産業分野の担い手になっている」と指摘。さらなる相互理解に向け「楽しいイベントで交流してほしい」と呼びかける。
開催時間は午前10時~午後5時。入場無料。