東三河で相次ぐネーミングライツ導入

横断歩道橋維持管理財源確保図る/民間による地域や社会貢献の場にも

2025/10/10

企業名と社是による愛称が入った県管理の歩道橋(豊橋市内で)

 歩行者の安全を守る横断歩道橋の維持管理にかかる財源確保の手段として、歩道橋に企業名や商品名を冠する愛称を付与するネーミングライツの導入が、東三河でも相次いでいる。

 この地方の昨年度までのネーミングライツの導入実績は、蒲郡市管理の歩道橋は3橋のうち2橋、田原市は3橋のうち1橋。県が管理する歩道橋では全414橋のうち35橋で導入され、東三河では豊橋市内で8件、蒲郡市内で1件の事例がある。

 民間企業の資金を活用して道路施設の持続可能な維持管理を図ると同時に、民間による地域や社会への貢献の場を提供するメリットがある。愛称などの標示の設置費と契約終了時の消去費は、いずれも契約先の企業が負担している。

 今夏、新たに豊川市でも市内5カ所の横断歩道橋のネーミングライツパートナーを募集。1橋あたり年額20万円以上で、3~5年の標示期間で募った。

 市によると、鋼製の歩道橋は数十年に一度の頻度で塗装を塗り替える必要があり、その費用は1橋あたり600万円以上。また、5年に一度実施する法定点検でも約140万円の費用がかかるという。

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