太陽光で充電、夜間放電

サーラ東三河太陽光併設蓄電所開所式

2025/10/21

サーラ東三河太陽光併設蓄電所(提供)

 エネルギー事業を展開するサーラエナジー(豊橋市)は20日、東三河バイオマス発電所(同市)敷地内に整備してきた「サーラ東三河太陽光併設蓄電所」の開所式を行った。太陽光発電で充電した電力を夕方から夜間に放電し、電力市場で需給調整の役割を担う。

 同蓄電所は出力736キロワットの太陽光パネルを備え、コンテナ型蓄電池2基で7520キロワット時の電力を蓄えることができる。天候不良時は系統電力の余剰分でも蓄電し、需要が高まる時間帯に一般家庭約700戸分に相当する電力を供給する。現在は試運転中で、年内の本格稼働を目指す。

 同社によると、太陽光発電と蓄電設備を併設する施設は、固定価格買取制度(FIT)の認定などを受けずに市場取引のみで収益化を図る事業所では国内初という。

 同社は15日にも浜松市で、コンテナ型蓄電池48基を備えた「サーラ浜松蓄電所」を開所した。再生可能エネルギーの普及には蓄電池事業が不可欠とみており、成長分野に位置付けて投資を拡大。顧客企業に対しても、太陽光発電と蓄電設備を併設するシステムの導入を提案する方針だ。

 開所式でサーラグループ代表の神野吾郎氏は「太陽光併設蓄電所は国内初の試みでチャレンジングだ」と述べ、「電気の需給バランスをどう平準化するかが大きなテーマで、浜松と東三河に異なるタイプの蓄電所を設けた。ものづくりが盛んな愛知、静岡の企業にカーボンニュートラルを提案するきっかけとしたい」と、蓄電池事業に取り組む狙いを語った。

関係者によるテープカット

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