保存会の活動が15年目に到達/新城
2025/10/21
参加者ら。原田代表(1列目右端)と丹羽さん(1列目左端)=新城市作手清岳の古宮城跡で
日本城郭協会から「続100名城」に選ばれた一つ、新城市作手清岳の古宮城(ふるみやじょう)跡で18日、三河古宮城址保存会(原田純一代表)による保全・整備活動が行われた。
参加したのは会員と市外、県外からの協力者ら22人。この日はスッキリしない天気だったが、武田軍の優れた築城術がわかる約1・7ヘクタールの広い城跡で、落ちた杉の枝を片づけ、生い茂ったシダやクマザサなどの下草を草刈り機で刈った。1時間半ほどの作業で、土塁や曲輪、横堀などが明確になった。
整備活動は今年15年目。2017年には続100名城に選ばれている。名古屋市の県職員で活動の当初から関わっている丹羽貴裕さん(51)は、「年1回の同窓会の雰囲気で会うのが楽しみ」と話した。ブログで発信していて「今年もブログを見て3、4人来てくれた」と喜んだ。昨年、ブログを見て初参加した浜松市中区の飯島康さん(61)は、「今年はこのために草刈り機を買った。気持ちよく作業ができた」と語った。
作手山城案内人でもある原田代表は「22人の参加者のうち、市内は10人だけ。いつも新しい人が何人か来てくれてありがたい」と感謝した。